マネーフォワードの強みと弱み

僕が注目している株の1つ、マネーフォワード。個人的には2014年から家計簿サービスを使っていまして、株の売買は2018年4月16日の決算ギャンブルから参戦しています。この記事では、マネーフォワードの強みやら弱みやらについて、思うところを書いてみますね。

事業内容とサービスの仕組み

マネーフォワードの事業内容は、大きく分けて2つです。

  • 個人向け:家計簿サービス
  • 法人向け:会計サービス

参考:サービス一覧|株式会社マネーフォワード

両方のサービスの肝となっているのが、インターネット上の様々な金融サービスの口座情報にアクセスして情報集約する、アカウントアグリゲーションという仕組みです。銀行やらクレジットカードやらの残高や取引明細って、手作業で仕訳けたり記帳したりするのはとっても大変。そこをマネーフォワードがITを駆使して、いい感じに捌いてくれるという訳です。

僕もこのサービスを使っているのでよく分かりますけども、銀行口座を複数持っていて、どこに幾ら現金があるか即答できない人は使う価値ありです。投資家としてもほら、種銭の余力確認とか、種銭のかき集めに役立つというゲフンゲフン。

アカウントアグリゲーションという仕組み自体は結構昔からあって、僕の記憶では、10年以上前にMicrosoft Moneyというソフトで見かけました。でも事業として続けていくのはなかなか大変なんですよ。Microsoft Moneyもとっくの昔に販売停止になっちゃってるし。

で、どういう仕組みかというと、こういう仕組みです。

  1. 利用者が、各種口座のIDとパスワードを、家計簿サービスに登録する
  2. 家計簿サービスが、各種口座のサイトにログインして、残高やら取引明細を取得する
  3. 利用者が、家計簿サービスに集約された口座情報を見て、内容を把握する

言うは易しなんですけども、それでもアレ?と思いませんか?

各種口座のサイトにログインするっていうけど、画面構成は各サイトでバラバラ。ときどき取扱いサービス内容や画面構成が変更されたりもする。金融サービス自体も増えたり減ったりするし、金融サービス間の勘定科目の違いとか、どうやってまとめるんだろうか。そもそも、IDとパスワードの管理ってそんな超重要情報、安全に管理してくれるの?

この辺のアカウントアグリゲーションの難しさが、事業としての大変さに繋がっているんですね。

株価の推移

マネーフォワードは、2017年9月に東証マザーズに上場しました。上場から現在までの株価の推移はこちら。

おや、IPO銘柄なのに上場直後にイナゴタワーが立っていない。赤字で上場したせいでしょうか。地味ですね。3月に上場来高値の6,380円を付けてからは若干落ち着きを見せていましたが、5月23日に仮想通貨の取引所開設のプレスリリースがあり、これから上昇してくるかな~?というのが現時点。

株価の特徴としては、とにもかくにも出来高が少ない。日中、板情報を見てみても、パラパラとしたものです。2月から3月にかけての株価上昇も、調べてみたんですけどコレという決め手の好材料が見つからず、大口の売買の影響を受けやすい状況となっているようです。都合よく捉えれば、まだ注目されていないグロース株、といったところ。ベットする気になりませんか?

強み

マネーフォワードの最大の強みは、個人や法人のお金の情報をゲットしまくっている、ということでしょう。この情報、個人や法人の首根っこを掴んでいるようなもので、あんなことやこんなことに活かしまくれます。例えば、儲かっている人には新たな投資を紹介したり、損している人には新たなローンを紹介したり。マイナンバーとか経済産業省とか、国策との連携も当たれば大きいです。日本のフィンテック界の旗手と言って差し支えないでしょう。

まだあんまりアグレッシブな事業展開をしていないところを見ると、今は何かを虎視眈々と狙っているのかもしれません。仮想通貨の取引所の開設については、デカいサービスの第一弾をお披露目してみた、といったところでしょうか。

ちなみに競合他社で言えば、家計簿サービスでZaimとMoneytree、会計サービスでfreeeがありますが、いずれも抜き去っている感があります。

株価の面では、何かの金融サービスと連携するたびにIRが出てくるので、好材料に事欠かない点が楽しみ。何かが当たれば儲けものです。

弱み

そんなマネーフォワードの弱みは2つと考えています。

1つめは、アカウントアグリゲーション事業の難しさ。超重要情報の管理や、情報取得の仕組みの維持に高いコストがかかります。加えて有料の家計簿サービスの市場の小ささ(2018年2月で課金ユーザーわずか13万人)。会計サービス事業もまだまだであり、このサービス単体で黒字に持っていくのはなかなか難しいでしょう。
なので、例えば賭場…、もとい仮想通貨の取引所で売買手数料を儲けてやろうみたいな、周辺サービスでがっぽり儲けるビジネススキームの確立が必須なんですね。
そして、超重要情報であるところの個人や法人の各種口座のIDとパスワード。これを持っていること自体に相当のリスクがあります。漏洩したら一発アウトですよ。これこそがマネーフォワードのリスク・リターンの源泉。HUNTER×HUNTERのクラピカの制約と誓約みたいなもんですね。

2つめの弱み。地味。いろいろしっかりした印象なんですけども、総じて地味なんですよ。色気がない。「家計簿や会計に派手さなんて無い」と言ってしまえばそれまでなんですけども、地味なおかげで人々の注目を集めていないもったいなさがあります。
ここはひとつ、例の仮想通貨の取引所でバーンと目立って欲しいところですね。個人的には、某コインチェックで話題となった芸能人、某出川哲郎を起用したCMを打ってみたらめっちゃ目立って面白いと思うんですよね。

「なんでビットコイン取引はマネーフォワードがいいんだ?兄さん」

お茶吹くこと請け合い。

まとめ

本記事を一通り見てもらえれば分かりますが、僕がポジショントークをする必要が無いくらいマネーフォワードには将来性があります。経営層の顔ぶれも、見ていてヨダレが出てくるレベル。

代表挨拶|株式会社マネーフォワード
役員紹介|株式会社マネーフォワード

6月に上場するメルカリのようなリア充感はないけども、手堅い企業が好きな投資家の皆さんにとっては、マネーフォワードの成長の第一歩に参加してみる価値はあると思いますよ。