さらばインフォテリア、あるいは一つの残念IR

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経緯

2018年6月15日、金曜日の大引け後、マネーフォワードとインフォテリアの両社にとって好材料となるプレスリリースがありました。

市場もこれに反応し、翌月曜の6月18日、両社の株価は上昇。しばらくは上昇傾向が続くかなと誰もが感じていたところ、当日の大引け後にインフォテリアのこのIR。

【決算速報】インフォテリ、非開示だった今期税引き前は44%減益へ(株探ニュース) – ニュース・コラム – Yahoo!ファイナンス

インフォテリア <3853> が6月18日大引け後(16:00)に非開示だった業績見通しを発表。19年3月期の業績予想は連結税引き前利益が前期比43.7%減の2.5億円に落ち込む見通しと発表した。

ああああん!?(怒)

PTSは音速で爆下げ。そして翌日の6月19日のインフォテリアの株価も当然爆下げ。

僕も少々買っていましたが、6月19日の前場に損切りしました。全部投げ。最近は割と調子よくトレードしていたんですけども、思わぬ痛手を喰らってしまいました。

では、市場は何を評価して株を売り、株価が下落してしまったのでしょうか。少し考察してみましょう。

残念その一:減益の理由がよく分からない

6月18日に減益のニュースが駆け巡ったとき、当然ながらインフォテリア公式のIRを見ましたよ。

中期経営計画2020
通期業績予想の公表に関するお知らせ

先行投資で、以下をやったから減益になったとのこと。

・ハードウェア製造企業とのアライアンスを含む IoT 関連新ラインアップの投入
・Gravio/Platio/ASTERIA と各種 IoT 機器を配置した近未来型 IoT オフィスの構築
・新たなブロックチェーン関連サービスの提供とそのマーケティング
・3つの重点技術(AI, IoT, ブロックチェーン)を核とした新たな研究開発チームへの人材採用
・3本目の柱となった「デザインサービス」への人材採用

売上が約5億円の増に対して、営業利益が約3億円の減。つまり上記の先行投資は、営業利益を削ってまでやるべきだったと捉えられます。しかし各施策を見てみても、どうも漫然としている印象です。うわっ、これめっちゃ儲かるやん!という空気を感じない。ハートに刺さってこない。

これらの先行投資をやってはいけないと言っているわけではないんです。営業利益を削ってまでやることだったのか?という疑問に答えられていないと感じるのです。

残念その二:中期経営計画が終わる前に計画変更している

中期経営計画2020の2ページ目で、ドーンと謳っています。

 なぜ中期経営計画実行中に
 新しい中期経営計画を
 策定するのか?

えっ、業績が良かろうが悪かろうが、計画を変える必要はないのでは…??

よく分からないので他のニュースサイトを見てみると…。

「2020年度に売上50億円、利益10億円」、インフォテリアが中期経営計画を刷新 | IT Leaders

2018年度の現在は、2016~2018年度の中期経営計画の最終年度にあたる。中期経営計画実行中にも関わらず新たな中期経営計画を作った理由は、2年めの2017年度に目標をほぼ達成したから。2年めの時点で、売上は目標の129%に、利益は96%に達した。

繰り返しますけど、別に中計を変える必要はなくて、3年目の達成率を評価すれば良いだけの話。

あっ、もしかして「今期減益になるから計画変更した」とかじゃないですよね?まさかそんな安易な話じゃないですよね?東証一部上場企業ですから、まさかまさか。邪推してすいませんでした。

とかいうね、疑心暗鬼になっちゃうわけですね、急に計画変更しますとか言われると。変更内容の良し悪しに関わらず、計画変更は信用度を下げるので、慎重に行って欲しいものです。

残念その三:雰囲気を上げてから下げている

短期トレーダーとしてはこれが一番きつい。6月15日に盛り上げた空気を、6月18日に一気に下げてくる。いや空気読もうよ。不良が良い一面を見せて無駄に評価されちゃうっていう、あれと真逆のことやってるよ。何だこりゃ。何がしたいのよ。ねえ。

まあ仮に、決算発表とマネーフォワードとの業務提携の発表の順序を入れ替えたとしても、この下げは防げなかったでしょうね。前述の通り、決算発表の内容がアレ過ぎるからね。

まとめ

僕としては、こんな残念な気持ちを散々味わってしまったので、含み損を耐えることができなくなってしまいました。インフォテリアは多分、投資家にきちんと向き合わない系の会社なんでしょうね。もうこの会社の株を触ることもないでしょう。

末筆ながら、貴社の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。