cis本は相場に参加する全ての人が読むべき
先日、cis本こと『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』を読了したのでレビューします。
結論を言うと、良書であります。いや良書というよりは、「こういうカラフルなキノコは毒キノコだから食べたら死ぬ」とか、「世界危険地帯マップ、夜中に独り歩きしたら間違いなく死ぬストリート」とか、そういう類の本です。そういう意味で、相場に参加する全ての人が読むべき書であります。
読書感想
まず、個人的な読書感想から。すごく楽しく読めました。cisさんがプロ相場師なら僕は園児くらいのレベルの違いがあることはさておいて、同じ短期目線であり共感できる部分が多かったです。10年後の株価なんて予想できないとか、相場は不完全情報ゲームだとか、お金の奪い合いだとか、そんな言葉が出てくるたびにニヤニヤしてました。
逆に、僕と異なる点は以下です。
- 順張り派
- レバレッジ高い(心身に悪影響の出るレベル)
- 専業投資家
- マジ半端ない研究熱心さ
身体壊すレベルでハイレバできるかというとそれはちょっと無理。僕、本業も結構好きなんですよ…。なので僕はcisさんにはなれません。研究熱心さは、かなり負けてると思います。この本、株式投資に関するエピソードは程々ですが、そのいずれもが、普通に勉強していてはまず辿り着かない境地。いかに勝つか、いかに弱点を突くか、そして仮設と検証の繰り返し。普通にやってたら、こんなに極められませんって。
あと、損切りが大切って書かれていますが、ハイレバだったら瞬時に損切りしないと死ぬから大切なんですね。その感覚をローレバ時にも発揮できるようになりたい。損切りはまだまだ僕の課題です。
相場に参加する全ての人が読むべき理由
では本題です。冒頭で、この本は相場に参加する全ての人が読むべきと言いました。それは何故か。
まず、cisさんの総資産が230億円で、トレードに使うのは150億円の現金。cisさんは過去、多額の現金を使って、次のようなトレードを成功させてきました。
- ジェイコム株誤発注事件
- ダイエーでの見せ板
- ビットフライヤーでの裁定取引
- ビットフライヤーでのサーバ停止の利用
「いや~さすがcisさん、相場の隙を突くのがお上手だ」というのは普通の感想。相場は、誰かが大儲けしてれば、誰かが大損しています。アリの巣を潰すのに、踏んでも効果が無さそうだ、では水攻めにしてみよう、いやいやアリの巣コロリが一番効果的、とかそういうアリの巣を潰す側がcisさんで、死んでいくアリが弱小個人投資家です。
そう、血も涙もない世界なんですね、相場って。その一端を知ることができるという意味で、この本を読むべきなんです。ズルいとか卑怯とか正しくないとか、そう感じる方もいると思いますが、やれることで勝つのが勝負の世界。やれなくなるまでは、やったもん勝ちです。
さて、弱小個人投資家として、cisさん対策はどうなるでしょう? 追随か、回避か、撤退か。対抗っていうのは分が悪いですね。150億円もお金持ってないし。Twitterを見ていると追随している人もちらほら。
まあいずれにしてもこの本は、超大口個人投資家の視点を知ることができる良書であります。相場には機関投資家もいますし、歯向かったら死ぬ、ハメられて死ぬ、そんな事象が常に起こっているのが相場なんですね。
おまけ
当ブログのcisさんリスペクト記事は以下です。パチンコ好きだった特質系。控えめに言って神。
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